生活習慣病・動脈硬化外来
生活習慣病とは
毎日の良くない生活を続けていくと、どんどん体は老化していきます。その状態を放置しておくと、「動脈硬化」が進行し、脳梗塞や心筋梗塞など重篤な病気なだけではなく、将来、肌質の低下や、ED(勃起不全)、透析治療が必要になってしまうことも。
将来、そのならないためにも、健康診断を受けて
- 上の血圧が135mmHg以上であったり下の血圧が85mmHg以上であった
- 悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪(TG)が高い
- 善玉コレステロール(HDL)が高い
- 肥満傾向である
- 肥満傾向である
- 糖尿病の疑い
と言われた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
生活習慣病に必要な検査
- 問診および診察
- MRIやCTなどの画像検査
- 血液検査
- 脈波検査(血管年齢測定)
- 心電図検査
- 胸部レントゲン検査
などを行います。(年に1〜2回程度です)
そもそも、動脈硬化って??
一言で言うと、「動脈硬化」とは血管の老化のことです。私たちの動脈は、若い時には、購入したてのホースのように、プヨプヨと弾力に溢れて柔軟性が有ります。それが、年令を重ね、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や悪い生活習慣が続くと、庭先に放置していたホースのように弾力が無くなり固くなります。こうなってしまうと、動脈が詰まったり、動脈が裂けたりして、さまざまな病気を引き起こすのです。
動脈硬化が血管に与えるダメージ
動脈硬化は、血管の内側を裏打ちしている「内皮細胞」にストレスがかかり傷つくことからはじまります。早い人で30代、普通は40代くらいから、動脈硬化はみられます。内皮細胞は、血液の流れをスムーズにしてくれる働きがある重要な役割を持つ細胞ですが、血圧が高かったり、血糖値が高かったりすると、徐々に内皮細胞にストレスがかかり、お粥のような柔らかい沈着物となってたまっていき、血管の内側にある内膜はどんどん厚くなり内腔が狭くなってきます。この血管の内側が狭く細くなるときは、痛くも痒くもなく、自覚症状はありません。血管の内側が凸凹になり、狭くなると、スムーズであった血液の流れが乱れ、乱流が生じます。そうなると、血液は、手足を怪我した時のようにかさぶたをつくろうとして、血栓を作ってしまいます。そうなると、血流の流れは途絶え、その先に血液内の栄養と酸素を届けることができなくなり、初めて私たちは症状として自覚します。心臓の血管が詰まれば心筋梗塞と呼ばれ急に胸が痛くなったり、脳の血管がつまれば脳梗塞というふうに呼ばれ手足が動かしにくくなったり言葉がしゃべりにくくなったりします。
私たちは、肌の老化は鏡を見て実感できますが、血管の老化である「動脈硬化」は、ほとんど自覚することなく、知らず知らずのうちに進行しているのです。
お知り合いや近い関係の方で、突然、心筋梗塞や脳梗塞になった人がいると思いますが、実は、その人達は10~20年前から動脈硬化が進行していて、いつ血管が詰まってしまっても不思議ではなかったのです。